
ここではお地蔵さんの歴史についてご紹介していきましょう。
日本には奈良時代、地蔵経典の伝来がありましたが信仰としては殆ど広がりを見せませんでした。
浄土信仰が普及した平安時代以降、極楽浄土に往生のかなわない衆生は、必ず地獄へ堕ちるものという信仰が急激に広まり、お地蔵さんに対して、地獄における責め苦から救ってもらおうという想いから、信仰され始めました。
賽の河原で獄卒に責められる子供たちをお地蔵さんが守ってくれるという民間信仰もあり、子供や水子の供養でも地蔵は民衆の信仰を集めました。
鎌倉時代に入ると阿弥陀浄土信仰と融合して、さらに広く民衆に広まっていきました。
日本民衆に多くの親しみ与えた地蔵信仰は、室町時代に六道輪廻の各所に現れる六地蔵信仰からさらなる爆発的な信仰の広がりを見せ、日本古来よりの道祖神と習合して発達していくのでした。
江戸時代には鎌倉時代に始まった身代わり地蔵信仰が発展して、泥付地蔵(田植え)・矢取地蔵・縄目地蔵・延命地蔵・子育地蔵・腹帯地蔵・とげぬき地蔵・水子地蔵などが数多く作り出されました。